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★★屋根を開けると流れ星が時々落ちてきます.by lilimarleen = リリーマルレーン = リリー = リリーコペン

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松浦さんからのコピペです

2005年11月28日(Mon) 22:48:48

2005.11.28
「はやぶさリンク」:着陸ミッションを終えて
 JAXA広報からの連絡によると、28日の運用もセーフモードからの復帰に費やした模様。三軸制御を確立して、ハイゲインアンテナを使って着陸時に取得したデータをダウンロードするのは明日29日以降となる。データが解析されて公表に至るには、さらに数日を必要とするだろう。

続き

 はやぶさは、小惑星への着陸と土壌サンプル採集という前人未踏のミッションを完遂した。これから地球に向けた最後の行程が始まるが、リアクションホイール3基中2基が壊れ、代替となるスラスターは推進剤残量が少ない。帰途も又、困難なものとなるだろう。帰途の無事と、ミッションを締めくくる再突入カプセルの回収成功を祈るものだ。

 以下、私の印象を、簡単にまとめる。

1)日本が初めて、人類、ひいては地球に生まれた生命の最前線に到達して、一つの仕事を成し遂げた。

 これは言うまでもないことだろう。深宇宙探査のようなフロンティアに出て行く行為において世界初ということは、人類のみならず地球生命すべてにとっての最前線へと出て行く行為なのである。 私はプレスルームで、「そうか、アメリカのJPLはいつもこんな雰囲気で仕事をしていたのか」と思った。
2)しかし、これをもって「日本の宇宙科学は世界のトップに踊り出た」というのは早計である。

 確かに他惑星からの土壌サンプル採取という点では、日本の宇宙科学は世界のトップに立った。しかし、それのみが宇宙科学ではない。かつて旧ソ連は火星や金星に何機もの探査機を送り込んだ。現在、欧州は火星に探査機を送り込み、彗星に着陸する探査機を運用中、そして金星にも探査機を向かわせている。 言うまでもなく、アメリカは現在10機以上の探査機を実際に運用している。火星では4機もの探査機が探査に従事しており、5機目も火星に向かう途上だ。土星周回軌道には「カッシーニ」がおり、2機のボイジャー探査機は太陽系を離れてなおも有用な情報を送ってきている。 マスコミとしては、「日本の宇宙科学は世界のトップに踊り出た」という見出しを打ちたいところだろうが、それは誤りだ。正確には日本は「世界のトップクラスに向けて、やっと第一歩を印した」ところなのだ。
3)「はやぶさ」は、リソース(予算、打ち上げ能力、地上局)の不足を、運用チームが負担を引き受けることで実現した。

 はやぶさのハイゲインアンテナは本体に固定されている。本当はジンバル機構によって向ける方向を変えることができれば、探査機がどんな姿勢になっても地球との高速通信を維持できる。しかし軽量化のためにジンバル機構は省略された。
 はやぶさの太陽電池パドルは本体に固定されている。本当はジンバル機構によって向ける方向を変えることができれば、探査機がどんな姿勢になっても電力を確保できる。しかし軽量化のためにジンバル機構は省略された。

 日本は長野県・臼田町にしか地上局を持っていない。着陸のようなぶっつづけの運用が必要な時は、アメリカのDSN(深宇宙ネットワーク)を借りるが、事前の予約が必要な上、アメリカの探査機が優先であるので、使いたいときに使えないと言うことが起こる。

 これらの設計や、システム不備による負担はすべて運用チームが身を削ることで引き受けている。



4)「はやぶさ」を「日本惑星探査の最盛期」としないためには、少なくともいくつかのリソースを補充する必要がある。それは予算処置によって可能だ。

 まず必要なのは24時間運用を可能にする地上局だろう。南米とアフリカに1局ずつ、70m級のパラボラアンテナを持つ深宇宙探査用の地上局を建設したいところだ。同時に設置から20年を経て老朽化が始まっている臼田局の近代化回収も必要だろう。
 もう一つは、宇宙科学全般の問題だ。かつて宇宙科学研究本部は、年間1機の科学衛星を打ち上げていたが、現在は計画の大型化と予算の縮小が相まって、年間1機を打ち上げることができなくなってしまっている。
 当面、年間1機体制の回復し、将来的には2機体制を実現したいところ。ただしそのためには計画管理体制の改革と人材育成が必須となるだろう。

 はやぶさのような深宇宙探査については、この20年にハレー彗星に向かった「さきがけ」「すいせい」、火星探査機「のぞみ」、そして「はやぶさ」と4機を打ち上げた。平均5年に1機ということになる。これを将来的にはせめて3年に1機にしたいところ。あまり間を空けると、ノウハウが失われ結果として失敗の可能性を高めてしまう。



5)本ホームページへのアクセスや、コメント、トラックバックを見る限り、「日本人は、失敗にきびしいから」「そもそも前人未踏のことをするのに向いていない」、「だから予算を出そうにも国民の合意が得られない」とする説明は間違っている。

 第1回着陸の日の本blogアクセス数は7万9000、第2回着陸では11万4000のアクセスがあった。 これを多いと見るか少ないと見るか。 また、一連の「はやぶさリンク」の記事に付いたコメントやトラックバックに、はやぶさの探査に対する否定的なものはなかった。 「お前ははやぶさを応援しているんだろ、だったら肯定的なコメントやトラックバックばかりなのは当然だ」と考えるべきか。
 少なくとも、こと深宇宙探査について「予算を出そうにも国民の合意が得られない」という言葉は当たっていないように思われる。そしてまた、深宇宙探査は日本国の全予算を使う物ではない以上、全国民的な支持がなければ支出できないということはないだろう。少なくとも現状以上の予算を出してしかるべきなのではないだろうか。
 予算増額は「関係者が誠心誠意、予算の有効活用を行う」ことが前提となる。とはいえ、しかし、5年間、127億円という予算でこれだけの成果を挙げた分野に、それなりの報酬があってもしかるべきと思う。
 一番恐ろしいのは、「この金でこれだけの成果を挙げることができたなら、この経験を持って次はもっと安くやれ」と予算を削られることだ。「なにをバカな」と思うかも知れないが、結構世間にはこのような例が多い。



 後戻りすることなく、バブルに踊ることなく、進もう。
 一歩ずつ、確実に。星の世界へ。

#最後に

 記事の英訳に協力してくれた、5th star管理人さん、RogueEngineerさん、zundaさん、naoさん、木下充矢さん、そしてコメントとトラックバックをつけてくれた皆さん、このページを訪れて記事を読んでくれた人たち——

 どうもありがとうございました。

「はやぶさリンク」は、一応はやぶさがイトカワを離れて帰途につくまでは続けますが、毎日の更新はおそらくこれをもって終わりになると思います。
 「情報が少ないのだから、せめてリンク集でも作ろう」と思ったものが、ここまで発展するとは思ってもいませんでした。
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